ひらけごま近況 最新情報

 09 9月

すぎなみ移動カフェ
「子育て支援としてのドアツードアサービス」

杉並区移動サービス情報センター もび〜る(ひらけごまとおでかけサービス杉並の2団体が共同して区より受託)では、移動に係わるテーマで気軽に話そうと、年に2回「移動カフェ」という企画をおこなっています。

9月19日、高齢者・障がい者とともにバリアがあるとされる「子育て中の外出」をテーマに開催しました。「出産後、退院時に手伝いの手がなく、大きな荷物と生まれたばかりの子供を抱えての移動の時、運転手さんに手伝ってほしかった。」「双子の幼児をつれての移動は本当に大変!わかってくれる運転手さんにきてほしい。」全国で、こんな声に応えるタクシーが増えてきています。昨年、都内初めての取組としてサービスを開始した、練馬区「こころタクシー」取締役の吉田守泰さんにおいでいただき、お話を伺いました。ドライバーは出産経験のある女性スタッフを主に募集し、マナー研修、幼児の安全、救急指導、チャイルドシートの装着方法などの研修を受講。サービスは会員制(登録無料)で必要とされるサポートがきちんと手当てできるようにしているとの事。塾の送り迎えなど、子供だけで安心して使えるサービスとしても利用が増えているそうです。
続けて、練馬区児童青少年部子育て支援課長・木村勝巳さんから、全国ではじめて自治体予算で「子育てタクシー」の普及を後押しした「ねりまキッズ安心タクシー」事業の話をお聞きしました。今年6月〜7月、区の子育て支援センター職員による講習を実施。区独自の「子育て検定」に合格したドライバー139名(10事業所)に、9月10日、認定証とステッカーを配布。今後も講習を継続して子育てに理解あるドライバーを増やし、子育てしやすい地域づくりをすすめたいとのことでした。
情報センターもび〜るとしては、こうした講習が、これから登場する「ユニバーサルタクシー」と関連してくるのではと考えます。今年の東京モーターショーに登場する試作車は妊婦さんや乳母車のままの乗車も想定しており、これからのタクシードライバーは、子育て世代や、高齢者、障がい者といった移動の難しい方たちへの配慮が求められてくるのではないでしょうか。
カフェ会場では、子連れのお母さん、子育て支援事業者、子育て支援センター職員、ファミリーサポート担当者などいろいろな方たちが、期待をこめて熱心に意見交換をしていました。

 09 8月

新車登場!

西東京市ハンディキャブけやき2号が新車になりました。
老朽化のため、クーラーの効きが悪くなっていて、夏を乗り切れるかなと心配していたのでホッとしました。利用者さんからは音が静かになったね、キレイで気持ちがいい、などと感想が聞こえてきました。

 09 6月

  理事長交代の挨拶


5月12日に開催した弟9回社員総会において、理事改選を行い、理事長を交代いたしました。就任中は、皆様に知恵と力と元気をいただきながらの楽しい活動でした。本当にありがとうございました。今、私の親も車いすユーザーになり、おでかけを楽しむことの大事さを身をもって感じています。これからも元気な新理事長、紺野さんと一緒に、この活動を広げていきますので、よろしくお願いします!秋山糸織

こんにちは、21年度より理事長に就任しました紺野美子です。時々、運行者としておでかけにお伴しますと、利用者さんの笑顔やお別れ時の「ありがとう」の言葉に、「明日も頑張 らなくちゃ」という気持ちになります。最近では、車椅子をみると固定の位置はどこかなと見てしまいます。移動サービスについてはまだまだ勉強中ですが、ひらけごま設立趣旨を忘れずに事業展開していきますので、よろしくお願いします。

閉じこもりがちな生活から豊かな暮らしへ

昨年から検討してきた事業は、「閉じこもりがちな高齢者」の方にお出かけをおすすめしていくことです。ひらけごまではこれまでの活動を通して、日中独居の方や高齢になって転居された方など、お出かけの機会が少なくなり、地域の情報が得にくいため、ひととの関わりも少なくなることを感じています。閉じこもりがちな生活が続きますと、お体の状態が介助・介護を必要とする生活にすすんでしまいます。
ひらけごまでは、福祉車両を使って移動をサポートしていますが、通院の他にもお楽しみに利用していただいています。美術館などへのお出かけに、旅行に利用されている方もいらっしゃいます。自分の意思でお出かけすることは、いきいきと暮らしていけることだと実感しています。この事業には西東京市社会福祉協議会の「地域福祉活動助成事業」として助成金を交付されることになりました。秋には実施する予定でおります。

 09 3月

すぎなみ移動カフェ
「バリアフリー教育」

障がい者や高齢の方が、もっと外出しやすくなるためにはどうすればよいのか。いろいろな人と、気軽に意見を交換したい。そんな思いで、杉並区移動サービス情報センター もび〜る(ひらけごまとおでかけサービス杉並の2団体が共同して区より受託)では、年に2回、「移動カフェ」を開催しています。

今回のテーマは『バス事業者のバリアフリー教育』。最近では車いすユーザーも乗車しやすい「ノンステップバス」が増えています。しかし、いくらハードを整えても、ソフトが伴わないと、本当の意味でのバリアフリーは実現できません。そこで、最初に、バス事業者のバリアフリー教育プログラムの開発と普及に携わる澤田大輔さん(交通エコロジー・モビリティ財団・バリアフリー推進部)から、どのような教育訓練が行われているのかを報告していただきました。研修は、講義に始まり、実技体験、グループディスカッションと進められます。参加者の多くが、実際に体験することで、一人ひとりの障がい者に向き合い、コミュニケーションをとることの大切さを実感するそうです。

続いて、ご自身、車いすユーザーでもあり、障害者地域自立生活支援センター「やなぎくぼ」職員の須田希 (のぞみ)さんの、バス利用の体験談と、研修会の報告。「障がいを持っていることに、もともと負い目を感じている障がい者の中には、『(このバスに)乗るんですか?』という乗務員さんの何気ない確認の言葉にも、車いすで乗車することが迷惑なのではと考え、以後バスに乗ることを躊躇してしまう人もいる。だからこそ、笑顔で乗務員さんが降りてきて、一言声かけをしてくださるだけで、バスの利用がしやすくなる」と話されました。

両氏の話を受けて、後半は、フリートーク。車いすユーザーの方々から、「他の乗客に迷惑をかけていると思い、気が引ける」といったご意見も少なくありませんでしたが、「バスの運転手だけでなく、周囲の一般乗客の"気づき"も大切ではないか。それが市民の文化度を示すバロメーターであり、本当のバリアフリー社会の実現の鍵となる」といったご意見には耳を傾けるものがあります。

さらに話題はさまざまな課題へと続き、車内での車いすの固定については、安全面での必要性と、利用者のスムーズな乗車のの為に簡単にしてほしいとの意見がでました。今進められている次世代ノンステップバスの開発で簡易で安全な固定方法の開発を期待したいところです。また、これからは、バスそのものだけでなく、道路政策といった面からも議論を盛んにする必要があるでしょう。すぎなみ移動カフェ、今回も話しの尽きない会となりました。次回は、09夏開催を予定しています。乞ご期待。

移動サポートひらけごま「10周年を記念する会」

はやいもので、ひらけごまが活動をはじめて、はや10年になります。1月25日に、記念の会を開催しました。事務所のあるパスレル保谷のイベントルームにて、10年の歴史を振り返る「スライド&トーク」につづき、河崎民子さん(大和市市議会議員/ワーカーズ・コレクティブケアびーくる前理事長/かながわ福祉移動サービスネットワーク前理事長)と樋口蓉子さん(おでかけサービス杉並・理事長/杉並区移動サービス情報センター・代表)をお迎えして、「これまでの10年、これからの10年・自由な移動のために必要なこと」というテーマでお話を伺いました。その後、ハーモニカ奏者の大竹英二さんよるコンサート、そしてパーティーと、長い時間でしたが、たくさんのひらけごまを支えてきてくださった方たちと懐かしい時をすごしました。

この会を開くために古い記録をひっくり返してみてみると、移動サービスをめぐる大きな劇的な流れの中にいたのだなとしみじみと思います。
歳をとっても障がいをもっても自由にどこへでもでかけたい。まちに必要な仕組みだよねとメンバーと活動を始めたばかりの頃は、自分たちの団体のことで手一杯でしたが、だんだん西東京に根ざし、地域の交通を見渡して考えるようになっていく。活動地域もひろがりをみせた頃、折りしも、道路運送法の改正に向けた動きがはじまったのでした。各自治体にNPO等の移動サービスに係わる窓口がひらかれ、前向きに取組む行政も現れてきました。地域により課題は違いますが、どこでも移動の問題は住民の暮らしを大きく左右します。これからは、行政と市民が知恵を出し合っていけるようになるといいですね。これまでの10年たくさんの方たちに出会い、知恵と力を貸していただきました。これからの先の10年、ひらけごまはどう活動していくのか、また多くの人たちと考えていければと思います。これからも移動サポートひらけごまをよろしくお願いいたします。

 08 10月

勉強会・西東京市の移動サービスの状況

西東京市社会福祉協議会『チェアーキャブ』の受付窓口で、移動サービス相談員の方にお話を聞きました。
西東京市には福祉車両が2台、目的・回数を問わずに乗れる『けやき号』があります。
通院なら低料金で乗れる『チェアーキャブ(社協)』や、介護保険事業者のタクシーがあります。福祉に前向きなタクシー会社や会員制のNPOの移動サービスも活動しており、他地域より整備されていると思います。『けやき号』など予約がとれない場合は、あきらめてしまう方もいるようですが、身体状況・介護認定の有無、目的や料金などから判断し、適したサービスの団体・事業所を紹介しているそうです。
しかし、介護保険の運用が厳しくなり、少し状況が変わってきているようです。院内介助が介護保険に該当しないケースが増え、介護保険事業者のタクシーにヘルパーさんが同乗できなくなったそうです。(注)院内介助は以前から課題でしたが、福祉有償運送団体に軽介助サービスがあることは、あまり知られていません。ひらけごまのサービスを周知し、選択の幅をひろげてもらいたいと思いました。

注*介護保険事業者のタクシー事業者には、移動サービス中の介護の部分に、介護保険を適用するサービスと、自費のサービスがあります。ヘルパーの同乗ができないのは、介護保険適用の場合です。

西東京市発着の料金変更

10月1日より、ひらけごまの事務所のある西東京市での料金体系が変わります。
●運賃
適用する営業区:西東京市から出発、または西東京市に到着する運行について
起点及び終点:利用会員の方が車に乗った時点から、降りた時点まで
初乗り30分1400円(税込・以下同)
以後15分ごとに700円
●介助料 (軽介助に限る)
15分350円
●実乗車80q以上、片道のみの場合に適用する運賃と料金
迎車料金300円
1qごと150円
介助料は15分ごとに350円
●運行者以外に当団体の介助者が必要な場合
介助料1時間1000円
以後15分単位ごとに250円

例えば30分の乗車+軽介助30分=2100円
院内での軽介助を必要とされる方たちに、ひらけごまが運行との組み合わせで介助ができることを知っていただき、使いこなしていただきたいと考えての変更です。対象となる利用会員の皆様には個別に詳細を御説明するお手紙をさしあげます。なお、西東京市外の会員の方は、これまでとかわりありません。これからもどうぞ、ひらけごまを使って楽しい外出を実現してください。

移動カフェ「ユニバーサルデザインタクシーは走る?」

以前にくらべれば、町の中で移動サービスの車をみかけることが多くなりました。NPOの車だけでなく、介護タクシーや福祉ハイヤーやタクシーも。でも、これからもっと高齢者も、透析患者さんも増えるといわれているのに、それに対応できる程、使える車はふえていくのでしょうか。
NPOなどの移動サービスは、現在、活動のスタート時点で様々な条件を整えることになったし、移動サービスはコストのかかる事業であるため、他事業で補てんをしながら事業を継続しています。民間事業者が収益を見込んでバンバン参入してくる分野ではありません。移動は生活にかかせないのに、一体どうなるのでしょう。
そんな中、今までと別の切り口で出てきたのが、「ユニバーサルデザインタクシー」です。バリアフリー新法では、2010年までに福祉車両の台数を現在の2倍に増やす数値目標が掲げられていますが、その切り札となるかと期待されています。

ひらけごまがかかわる、杉並区移動サービス情報センターもび〜るの企画で、8月末「移動カフェ・ユニバーサルタクシーは走る?」を開きました。
国土交通省が今年6月に発足した「地域のニーズに応じたバス、タクシーに係わるバリアフリー車両の開発検討委員会」で、ユニバーサルデザインタクシーの開発にむけての話し合いがはじまっています。委員として会に参加されている藤井直人さん(神奈川県総合リハビリテーションセンター)のお話をうかがいました。
今回考えられている車両は、一目でタクシーとわかるデザインで、もう少し車内の高さを高くする。車いすユーザーが乗らない時は、普通のタクシーとして走るというイメージのもののようです。普通のタクシーの乗り降りするドアにスロープをつけて乗り込むことも検討されています。現在移動サービスで使われている車両は、後部ハッチをあけて、リフトかスロープで乗り込みするものがほとんどですから、ずいぶんイメージが違います。乗り込みが側部か後部か、どちらの方法にもメリットデメリットはあるようです。
ロンドンでは100%のタクシーがユニバーサルタクシーだそうですが、日本で導入する場合、15%程度でもかなりのサービスが期待できるのではないかとのことでした。

藤井さんのお話を受けて、世田谷で5年程前から、障がいのあるなしにかかわらず誰でも乗れるユニバーサルタクシーを運行している南部進さんに、参加者をまきこんでのトークの口火をきっていただきました。車両はリフト付のワゴン車ですが、車体は個人タクシー協同組合の指定色ですし、車の屋根の上にはタクシーのマークがちゃんとついているのですが、流しで使えるタクシーと思う人がおらず、ほとんどが予約運行。福祉車両としての運行の間に、流しでお客さんを乗せられるようにならないと大手タクシーが事業として取り組みにくいということで、今度開発される車両はワゴン型でなく普通のタクシー車両の改良版にとなったのが頷けます。
料金等についてですが、南部さんは、ユニバーサルタクシーは、車いすユーザーでも、普通のタクシー料金で乗れるべきだと考え実践しています。確かに福祉車両は価格が高いですし、予約制では収益があがりにくい。そのあたりを利用者に負担させるのではなく、行政が責任をもっていけると良いとの話しには、とても共感しました。

参加者からの意見(当日出た意見と後日の感想から)

【どんな人がどんな風にのるか】
・通院時帰りの時間が読めない場合に、病院につけ待ちしているといい。
・透析患者も体調が下がっている時にはすぐ頼める福祉車両がほしい。
・流しでひろうというよりは、電話で配車依頼になりそう。
・検討されている車では、ユニバーサルといっても、大型の車いすのユーザーは乗れない。乗れないユーザーをどうするかという仕組みも同時に考えていけるとよい。
・大きな車いすまでのれなければユニバーサルとはいえない。
・100%全員の車いすユーザーが乗れるのは無理。妥協点をどこにおくか。
・車を離れての介助をタクシーの運転手に、もとめるのは難しい。
・ユニバーサルデザインタクシーが地方でひろがるといい。
【運転手の教育】
・現在走っている福祉有償運送・介護タクシー・福祉タクシーは移動困難者を乗せるための教育をうけ、対応に慣れている。一般タクシーの運転手に教育がどれだけ追いつくかがポイント。現在は、タクシーセンターでの教育の時間は短く、各事業者の社内教育がどの位できるかにかかっている。
・ユニバーサルデザインのタクシーが増えた時、普通のセダンタクシーの運転手が、障がい者を乗せないということがないようにしてほしい。
【費用負担について】
・ユニバーサルデザインタクシーに、車いすユーザーだけでなく、ベビーカーを押す人、シルバーカーを使う高齢者が手をあげる。いろいろなお客さんの中に、車いすユーザーもいるという状況になれば、料金を上乗せしなくても事業として成り立つのではないか。
・交通弱者への配慮が必要だと思う。事業者の採算の問題を利用者負担という形で解決すべきではない。売り手(事業者)と買い手(利用者)との関係がうまくいかない時こそ、行政が関与すべき。
・現在のセダンの車で、乗り移れる人はずいぶんいる。運転手の介助で解決できることも多い。
【車両の開発】
・乗り移りの楽なセダン車の改良もすすめるべき。
・係わる車両メーカーがひとつでは、価格競争がおこらず、改良もすすまないのでは。

いろいろな御立場の方の意見を聞くことができ、おぼろげながら、ユニバーサルデザインタクシーの走る社会が見えてきたように思いました。いろいろ課題はありますが、ぜひとも、実現してほしいです。

 08 5月

総会が終わりました。

5月は総会の季節。昨年度を振り返り、新年度やることを考えました。昨年は、事務所移転、車両の入れ換えと売却、杉並区移動サービス情報センターの業務開始など、何かと忙しい年でした。
新年度は、安全で安心できる移動サービスの運行を確実に行なうことが基本ですが、さらに世の中の動きにあわせて、自由な外出を実現するためにこれから必要な支援を考えて行なっていきます。例えば、介護保険の運用が厳しくなったために、自費負担額が増え、通院の回数を減らしているなどの声も聞かれます。今、利用者や支援者がどんなことに困っているのかヒアリングをおこない、使いやすいサービスを検討していきます。また、お体の状態により外出が難しくなった方を、地域につなげるような外出企画も考えていきます。
昨年から、おでかけサービス杉並と一緒にはじめた「杉並区移動サービス情報センター・もび〜る」は、システムの整備を中心とした1年目の計画をほぼ達成し、2年目に入ります。相談、取次(予約代行)といったセンターの仕組みを区民への周知するために、区内のさまざまな活動と連携して動きます。センターのホームページ(http://www.suginami-ido.info/)も、先に発行した「外出手段にお困りの方へのおでかけガイド」の内容をもりこんで、リニューアル。イベントでは、10月3.4日の福祉交通セミナーの杉並での開催がすでに決定して、内容の話し合いが進んでいます。
しかしなんといっても今年の目玉は、これ。ひらけごまが任意団体で活動をはじめてから10年(!)になるのを記念してイベントを企画します。活動をはじめた頃から見ると、移動サービスを取り巻く状況は大きく変化しました。これから、福祉交通はどんなふうになっていくのかが話し合えるような会にしたいと思います。
ひらけごまは今年も盛りだくさんのやりたいことを抱えて走りますので、みなさんのご支援をよろしくお願いします。

ユニバーサルタクシーの開発に期待!

今一番注目の話題は、ユニバーサルタクシー車両の開発です。町中を走るタクシーを、車いすのまま乗り込めるバリアフリー対応型に変えようというもので、バリアフリー新法に書き込まれた、福祉車両のタクシーを倍増するという数値目標をうけて、具体化が進んでいます。早ければ今年度末に試作、来年度以降評価車両開発のスケジュール。もし、こういうタクシーが無線配車で確実に手配できるようになったら、予約制が大原則のNPOや福祉輸送限定事業者のタクシーなどの役割が大きく変わってくると思われます。イギリスのロンドンで走っているタクシーは、100%車いす対応だそうです(もともとロンドンのタクシーはシルクハットをかぶったジェントルマンが乗り込めるように車内高が高かったので、切り換えが早かったという説も)。日本のタクシーがバリアフリーに切り替わっていくためには、車両や価格や使い勝手、ドライバーの教育などいろいろな条件を整えなければなりませんが、前向きに取り組む事業者のいるエリアでは進みが早そうだと想像します。どんな風に変わっていくのか、とても楽しみです。

COPDについて

慢性閉塞性肺疾患の在宅酸素療法についての勉強会に参加しました。

移動サービスの車にのる時、小さなボンベをのせたカートをもってくる方がいます。長時間の外出の場合には、スペアのボンベも積み込んだりします。この方は、慢性閉塞性肺疾患の在宅酸素療法を受けている患者さんです。町中でも同じ携帯酸素ボンベのカートを引いて歩く方の姿をよくみかけるようになりました。
最近は慢性気管支炎と肺気腫を総称してCOPDというのだそうですが、たばこなどの有害粒子で肺胞が壊れたり、気道が炎症で細くなったりしたために、日常の動作にともない息切れし、咳、痰が出る。重症の場合は、呼吸困難により意識障害を引き起こすということで、その治療法のひとつとして、機械から濃縮された酸素をチューブで鼻孔に、送っているのです。24時間必要な方は、お風呂に入る時も眠る時もチューブを装着しています。持ち運びできるボンベなどにつなぐことで、でかけることができます。
移動サービスでお迎えにいくときなどは、チューブに注意が必要です。段差の昇り降りには、足にからまないようにしないといけません。また、チューブがどこかにはさまったり、からまったり接続チューブがはずれたりすると、送られる酸素量が減ってしまいます。しかし、酸素が出ているかどうか確かめたいなどの理由で、酸素量の目盛りをいじるのは厳禁。(ちなみに、チューブを数秒間つまめば、たまった酸素が吹き出し、確認できるそうです。)
呼吸が苦しそう、ボーッとしている、呼びかけても答えないなど普段と違う状態の時は、酸素量が適切でない場合があるので、一緒にいる人は様子に気を配っている必要があります。あとひとつ、大事なこと。濃縮酸素に引火しないよう、周囲2〜3mは火気厳禁で、たばこを吸っている人や暖房器具、調理場などに近寄ってはいけません。
気をつけなければならないことはありますが、ひらけごまでは、通院時の外出だけでなく、散歩、さらには旅行など、生活を楽しんでいただけるような応援していきたいと思います。

 07 10月

移動サービス情報センター、いよいよ始動!

移動サポートひらけごまと、おでかけサービス杉並の2団体が共同提案で、杉並区移動サービス情報センターの業務を、受託しました。加齢や障がいにより移動がむずかしい方の移動に関する相談や情報提供、自由な移動を実現するための幅広い協力体制づくりを行なっていきます。
このセンターの特徴は、「利用者が選択するための支援をする」ということです。利用者の身体状況もいろいろ。ドアツードアから、医療的な処置の必要な方に対応できるサービスまで事業者のサービスもいろいろ。時間制・距離制・介助料の設定や会員制度の有無など料金もいろいろ。こうした複雑な情報を整理して、利用者に適したサービスを提案することになります。

この3カ月の準備期間におこなってきたのは、まず、区内外27のNPO・福祉限定事業者・タクシー事業者の方たちへのヒアリングです。サービス内容・事業方針・現状の課題などをうかがいました。これをふまえて9月18日に事業者連絡会をひらき、事業者紹介の手続、
今後のスケジュール等を確認しました。
また、障がい者団体の方たちに、障がいの違いによってさまざまに異なる、移動についての問題についてのヒアリング。高齢者を支援する地域包括支援センターが開催する地域ケア会議や介護保険事業者連絡会などでのあいさつとアンケート。加えて、事務所開設。契約にかかる手続。センターの体制づくり。研修などなど。暑い夏、区内をかけまわり、ついにスタートです。

杉並区移動サービス情報センター
〒167−0051
杉並区荻窪5−18−11サニーシティ荻窪103(荻窪駅西口改札より徒歩一分)
TEL 03−5347−3154(サーイコーヨ)
FAX 03−5397−1755(イーナゴーゴー)
center@suginami-ido.info

スロータクシー増車計画

この杉並のセンターでの新しい取組のひとつに、やさしいタクシーとの連携があります。病院にいく時間に確実に予約がとれない不安ゆえに、身体状況としてはタクシーの使える方が、リフト付きの福祉車輛を予約しています。導入コストもかかる福祉車輛は、台数が少ないのが現状です。これから移動困難な方たちがふえるにあたっても、本当に必要な方にマッチングしていきたいところです。
杉並では、NPOの持ち込みセダン車輛の活用は2団体、合計で6台ありますが、大幅な増車はむずかしい現状です。そうした中で、今回、福祉装備のない、一般タクシーが、協力事業者として登録してくれました。センターが、相談をうけた中で、ゆっくりだけれどおひとりで車の座席に乗り移れる方、あるいは乗り移りの介助は付添いの方がするといった方に、紹介していきます。
一緒に取り組む中で、課題を調整しながらすすめていきます。

実は、おどろいたのは、障がい者の方たちのヒアリングにいった時、座席への乗り移りができて、折たためる車いすのユーザーは、ある大手無線グループの車輛を選んで乗っているというのです。「このグループの車で運転手さんがトランクの積み込みなどで、いやな顔をされたことはない」とのこと。無線グループはいろいろな会社の集合体なので、教育の仕方もふくめてむずかしいだろうと思っていたので、これはとても意外でした。

ゆったりとした乗り込み、やさしい運転のタクシー、名付けて「スロータクシー」をふやして、いずれ杉並区の公認キャラクター「なみすけ」を車につけてもらい、タクシー乗り場でこれを目印に選べるようにしたらというアイディアはどうでしょうか。

ひらけごま事務所移転

パーキンソン病患者の移動の問題…東村山パーキンソン病患者と家族の会「ぱきぱきクラブ」 加瀬部さん

ひらけごまの活動の中で、さまざまな移動に関する問題とぶつかります。今回は、パーキンソン病の患者さんに、このテーマで寄稿をおねがいしました。

東村山市、人口約15万人。この小さな町に、「ぱきぱきクラブ」が誕生して約半年。
パーキンソン病の患者と家族、そしてそれ以外の難病患者も会員。40代から70代の会員、約40人。
パーキンソン病は、発症の原因が不明で完治しない難病。病気の進行により身体に障害も現れ、生活の不具合や歩行の困難な状態をうみだす。筋肉が固まり身体が動かなくなっていく。顔が無表情になっていく。
治療方法は投薬中心がそのほとんどで、薬の副作用はさまざまあるが、多くは、眠気が襲う、記憶力や集中力が低下するといったもの。
患者の病気とのたたかいは、でき得る限り身体を使い動かし筋肉に力をつけること。つまり、患者自身が健康管理を怠らぬよう毎日の鍛錬がキーポイントとなる。ヨーガ体操などリハビリも欠かせない。おしゃべりをはじめ、笑うこと。喜びや感動に心をうごかす。人と共感し安心感を得る。そうしたことすべてがリハビリに結びつくと考え、「ぱきぱきクラブ」は、患者が、きめ細かな日常生活を過ごすことに高い関心をもっている。

いま、私たちは、外出時の移動、移動の手段、足の問題が深刻な悩みになっている。
日常の買い物、リハビリのヨガ教室、医療学習会への参加、映画や絵画の鑑賞、皆で集まって相談事をする、どこに行くにも、いつも移動手段をどうするかが大きな悩み事。その都度、最初にクリアしなければならない事柄となっている。移動が可能か?足がどうなるかで、いつ何をどうするかの行動がきまってくる。
平成14年、道路交通法の改正があり、パーキンソン病など眠気を催す薬を常用している場合の運転制限が発表された。パーキンソン病患者の事故も多いと聞く。そうとすれば正しい見解であり必要なこととは思う。
しかし、これまで私たちは、患者同士で日常的に、ほんの短い距離も気軽に乗り合わせて移動し、重宝していた。孤独だったときが嘘のように行動範囲が広がってきている。
残念だが(料金の高さを考えると残念という表現になってしまう)、現在はタクシー利用が多い。家の玄関から行き先場所の入口までの移動。もし、家計費、経済の心配がなければ、便利でもありタクシーのお世話になるのも悪くはない。歓迎さえする。だが、庶民の家計はそれを許してくれない。
この移動に伴う自己負担額は増加の一途をたどっている。家計費はかなりの支出増。
東村山市の場合、利用者にとって格安な市バスもあるが、路線が少なく、バス路線から離れたところに住んでいる場合は、ほとんどその恩恵にあずかれていない。私自身もその類に入っている。

移送費問題に輪をかけ、市の施策である補助手当ての問題。難病手当、障害者手当、福祉手当、タクシー代補助、これらも受給対象が狭められてきている。平成17年から段階的に予算の削減が続き、19年では市民税非課税世帯(本人と扶養義務者両方が非課税)に限られてしまった。
今後、移送問題、就労問題、行政への補助金に対する要望など、生活をまもり命を維持するため、多くの人々の知恵と力を借りながら、自助努力を惜しまず、解決に向かって希望をもち一歩一歩すすんでいく所存。

 

 07 6月・7月

杉並区移動サービス情報センター

車5〜6月、(仮称)杉並区移動サービス情報センターの担い手の募集が、プロポーザル方式で行なわれ、選考の結果、NPO法人おでかけサービス杉並とひらけごまの共同事業が、運営業務を受託することとなりました。
おでかけサービス杉並が04年に活動をはじめた頃から、運行者やコーディネーターの育成、移動サービスをとりまくさまざまな課題についての情報交換などで活動をともにしており、ひらけごまにとっては兄弟のような団体です。それぞれの得意分野を活かして、新しい移動支援のあり方を一生懸命考えていきたいと思いますので、皆様の知恵をかしていただけますようよろしくお願いいたします。

 07 4月・5月

総会が終わりました。

ひらけごまでは、今年いろいろなことが目白押しです。9月に事務所の引越しを予定しています。移転先は、西東京市役所の向かいに建設中のパスレル保谷です。オープニングイベントをやろうという話しがあったりして、イベント好きなスタッフが盛り上がりはじめました。
まわりのスタッフの動きがいくらせわしげになっても、コーディネーターは動じません。普段の業務が一番の基本です。確実にひとつひとつのおでかけをミスなく安全に実現していきます。

5月にMicrosoft社の「NPO DAY 2007」…ITの進化がもたらすNPOの新しい協働…というイベントに参加

横浜移動サービス協議会の「よこはまお出かけサポート事業」を見学にいきました。

 07 3月

移乗介助技術講習

道路運送法が変わって、福祉車両を使わない、いわゆる「セダン型」移動サービスでは、運転手が利用者の方に車のシートにのりこんでいただく時のサポート技術をもっていることが必要になりました。
ひらけごまで、活動に使っているのは福祉車両だけで、いわゆる「セダン型」車両はありません。しかし、福祉車両でも、車のシートの方が、乗り心地が良いということで、特に中・長距離移動される時に車いすから座席に乗り移る方もいます。視覚に障がいのある方にも、言葉かけをしながら座席に乗っていただいています。
西東京市移動サービス連絡会主催で、講師に大正大学・山本かの子先生をまねいて、こうした移乗技術を学ぶ勉強会をひらきました。
介助技術というと、こう足をひらいて、ここにつかまってもらって、というひとつのパターンを覚えて帰ることもあるのですが、実は、利用者さんの体の状態は本当にさまざまで、教わったパターンで介助すると、利用者さんにとってつらいという場面があるのに気づきます。
例えば、リュウマチの患者さんが、天気が悪く朝から痛みが強い日に、元気よく持ち上げられたら、きっと悲鳴をあげることでしょう。もしかしたら、痛みが少ないようにご本人が加減しながら体を動かすのをカバーするのが一番楽かもしれません。
その本人の一番楽な動き方を聞き出し、体調にあわせて臨機応変にアレンジできる、コミュニケーションの力、アセスメント力が大事で、その上で、適切な介護方法と介護量を提供するという先生の話は、まさにその通りだと思いました。
座学のあと、移動サービス団体がもちよった車両の助手席やセカンドシートを利用して、実際の介助方法を検討しました。ふだん、なにげなくやっている車に乗り込む自分の動作をよく考え、人の体はどう動くのか(例えばどう重心が移動しているか)を、理解します。利用者の方が乗り込む自然な動きを妨げない。そして介助する者は次の「安定した介護姿勢の8つの基本」を守ってより少ない力でサポートをおこないます。

@ 支持基底面積を広くとる
A 重心線が支持基底面積内を通る
B 重心を低くする
C 双方の身体を密着させる
D 介護者が触れる面積を広く取る
E 大きい筋肉群を使う
F てこの原理を利用する
G 摩擦抵抗を少なくする

移動サービスでは、利用者さんの心身の状況の違いに加えて、その日使う車の形(座面の高さ・シートのくぼみ・ドアの開く広さ・手すりの位置)、利用者の方と担当する運行者の体格の違いなどでも、アレンジが必要になってきます。特に、乗り込みがむずかしい方の場合は、担当スタッフで検討会をひらくといいでしょう。
一般的な介助技術講習にいっても、車への乗り込み方法を教えてくれるところはそうそうありません。病院の駐車場で、家族が送迎しているのをみかけけれど、乗り降りに苦労している方が多いとの話もあり、こうした講習をもうすこし対象をひろげてひらくのも必要かなと感じています。

 07 2月

 

移動サービスNPOの財源確保について

毎年この時期に開催される移動サービス研究協議会で、NPOの財源確保についての分科会にパネリストとして、代表が参加。継続的な行政の補助金を受け取ってこなかったひらけごまの財源確保についてのさまざまな取組をお話しました。移動サービスというものが、黒字をどんどん産む事業ではないため、どこの団体も、何らかの対策をたててやってきています。介護保険や、支援費制度などから剰余を繰り入れたり、都や市区町村がだしてきた補助金でやってきていました。しかし、介護保険も見直しで、その剰余を移動サービス部門にあてていた団体も、厳しい状況です。自立支援法も単価見直しで厳しい。補助金も、見直しで削減。利用者のことを考えればあげたくはないとしても、料金はタクシーの1/2ときめられました。NPOはどうやってサービスを継続できるのか一生懸命考えています。ひらけごまは、市の委託事業をうけることで、独自事業を維持していますが、これとていつまでもあるとの保障はまったくないわけですから、新しい事業のあり方を考え続けています。
考えるにあたっての視点として以下のことをあげました。

@行政の移動サービス関係の施策に、よりよい提案ができないか
A移動関係だけではない行政の施策(例えば指定管理者制度、NPO支援の担当課の施策など)にも目をむける
Bいままで培ってきた移動に関するノウハウなどを他の事業者に提供して、移動困難者の移動環境整備というひらけごまの目的に向かうことはできないか

もちろん答えは簡単にはでないので、いろいろな勉強をして、アンテナを高くして、考え続けていきたいと思います。

 07 1月

全国移動ネットのシンポジウム...「移動の自由は拡大するか?一部改正道路運送法施行 」に参加

 06 11月・12月

杉並区でも、移動を支援するセンターづくりにむけた意見交換会がはじまりました。

世田谷区福祉移動支援センターにつづき、杉並区でも移動に関する支援が具体的に動きはじめました。移動支援のありかたに興味のある方たちが区内外からあつまりました。このあと3月までワークショップ形式の勉強会がつづきます。あちこちでこうしたセンターの取組がはじまりましたが、新しいものをつくるのですし、地域によって、移動に関する社会資源が違うし、どこでもいろいろ試行錯誤です。ひろく、大勢の知恵が集まれば、良いものになっていくでしょう。行政・NPO・企業、それぞれの文化が違うのだと思いますが、違いを受け入れるコミュニケーション力を高めて、さまざまな提案でいろいろトライできるといいなと思います。

バリアフリー新法で福祉タクシーが倍増?

「道路運送法」が10月に改正されたのに続き、12月にはバリアフリー新法が成立しました。この中に、2010年まで間に、福祉車両のタクシーを今の2倍、18000台にするという目標値が示されました。事業者に対する罰則規定は無いようですが、今後の方向を決めるのではないでしょうか。この前身である交通バリアフリー法では、バス・電車のバリアフリー化が示され、駅のエレベーター設置や、ノンステップバスの導入がずいぶんすすみました。そのときには、タクシーについては保留になっていたのです。
ひらけごまには、時々「やさしいタクシーを紹介してください」という電話がかかってきます。公共交通で移動が困難な方といっても、いろいろです。タクシーが気軽にのれるようになることで、外出しやすくなる方もたくさんいます。
「○○タクシーのAさんは、家を出るときの段差を越えるところを手伝ってくれるので、いつもその人を指名して車を頼む」
「真夜中に、電動車いすのバッテリーがあがってしまって立ち往生した時、たまたま出会ったタクシーの運転手さんに事情を話したら、折りたたみのできない電動車いすをなんとかトランクに積み込んで乗せてくれた」
電動車いすユーザーで、どんどん電車やバスにのっていく人と、高齢になってはじめて車いすを使いはじめた方が望むことは確実にちがうでしょう。そうしたいろいろな声を聞き取り、変わり目にきているタクシーに「どんな風に変わって欲しいか」を丁寧につなげていくことが大事だとひらけごまは考えはじめています。

教育改革?!
タクシーのバリアフリー化がすすむためには、福祉車両を用意しやすいようにする補助金、あるいはタクシー仕様の福祉車両がもっと安い値段になること、そして、運転手さんの教育でしょうか。
普通のタクシーというのは、お客さんを乗せたら、とにかく目的地に早くつくための運転をします。メーターがカチャカチャあがるのを、お客さんははらはらみているのですから、当然です。現役の、あるいは元タクシーの運転手さんが、ひらけごまにきて福祉の運転にかかわろうとする時に、ネックになるのは、この運転を切り換えられるかどうかです。スピードを出してもゆれても平気という車いすユーザーも中にはいるのですが、大体は痛みがある、体位の維持ができないなどの理由で、体が前後左右にふられないような運転、つまり急加速や急ブレーキ、急カーブをしない運転が必要です。
バリアフリー新法の流れをうけてか、タクシー業界でも、教育改革がはじまっているようです。今まで利用者のことがわからないから、手がだせない、高齢者や車いすのお客さんは苦手だという運転手さんが、研修をうけて、苦手意識を克服し、さりげなく手伝いができるようになるといいですね。法律や、乗り物の形がかわっても、人の気持ちがかわらなければ、世の中はかわらないぞと思っていましたが、人の気持ちも変わる仕掛けが少しずつ動きはじめたと感じています。

病院ボランティアさんのお話をききました。

東京の区内にある大学病院にいくと、病院のロビーで青いエプロン姿の病院ボランティアさんを見かけます。この活動について、ボランティア・コーディネーターの方にお話を伺いました。
ボランティアさんは基本的にはロビーにいて、困った様子の方がいらしたら、お声をかけます。手続きがわからない。受診科にどういけばいいの? 売店は? トイレは? 車いすを押して、受診する科までお連れすることもあります。ご一緒できる範囲は、病院敷地内のみと決まっているそうで、外にある薬局はダメなのだそうです。トイレ介助は不可。1日中、ひとりの方にずっとつきそうことはできません。活動時間は8時〜15時の間に限られます。
車でいらした方の乗り降りのお手伝いは、ボランティアさんの人数が多い日に限りできるとのこと。難しい介助が必要な場合は、病院スタッフを呼んで対応します。

ただ、ボランティアさんは必ず、いつもいるわけではありません。活動される方の自主的な時間提供によるので、強制することはできないのです。お仕事をされている方が多いので、年末のように、仕事が忙しくなる時期は、ボランティアさんの数が不足気味。こうしした活動は10年前からはじまり、現在は160人の方が登録。車いす介助をふくめた講習を受講してからロビーにたつのだそうです。

病院内での移動や、手続きがひとりでは難しい場合、家族やヘルパーさんが付き添ってきています。しかし、院内のことは、病院スタッフの仕事であると位置づけられているため、介護保険ではこの病院内の付添いは、原則介護保険では対応できず、自費負担になっています。このため、ロビーにいるボランティアさんに車いすの患者さんを預けて帰ろうとする方もいるということです。こうしてお話を伺うと、このボランティア活動で、すべてが解決しているようではありませんが、特に大きな病院にはこういう方たちがいてくれるといいなと感じました。


 06 10月

 

西東京市交通計画策定委員会がはじまりました。

福祉交通セミナー(世田谷・砧区民会館)

昨年に続き、今回も企画段階から、ひらけごまスタッフが参加。西東京市社会福祉協議会が移動サービスの相談窓口をひらき、さまざまなサービスを紹介する取組も発表しました。

セミナー2日目は、子育てタクシー(香川県・高松、花園タクシー)の事例も発表されました。子育て支援のNPO「わははネット」が子育て中のお母さんたちのこうしてほしい、ああしてほしいを花園タクシーにつなげていって、満足度をあげていました。
「仕事が終わらないのに、保育園のお迎えの時間になった。迎えを頼める人がないない」
「小さな子供たちをつれて自分の車を走らせるのでは、運転に集中できない」
こういう声にこたえて、親子連れ、子どもだけの利用、病院への搬送さまざまなシーンに対応できるようなサービスを提供しています。8カ月の赤ちゃん(!)が運転手さんとふたりきりで車にのって、おばあちゃんの家に帰ったりすることもあるそうです。
こんな風に、利用者の声をきちんと受け止めてサービスの質をあげていきたいと考える事業者と出会えると、もっと先にすすめるでしょう。

今回の法律では、妊婦や乳幼児は移動困難者ではないとされましたが、こうしたニードは、各地で高まっています。東京の移動サービス関係の会で、子育て支援の切り口での企画は初めてのような気がします。

他、通院送迎や、世田谷区福祉移動支援センター、コミュニティバス・DRT・過疎地有償運送、福祉交通計画の考え方、などについて発表がありました。

 

 06 9月

8月31日の多摩運営協議会通過。4市分の許可手続き。

広域で活動するひらけごまの課題であった、残り4市(武蔵野市、清瀬市、東村山市、小平市)の運輸支局の手続きが完了しました。10月の道路運送法改正前の9月29日付の許可です。この4市と練馬区・西東京市に発地・着地のある運行が可能になりました。

練馬のタクシー券、その後。

ひらけごまで、練馬でのタクシー券が扱えるようになり、利用会員の方たちにさっそく使っていただいています。まだ、ひらけごまを知らない方にも、利用しやすくなったことを紹介していただければと思います。よろしくお願いします。
区への清算の手続きは月次おこない、利用額の3%が事務手数料としてひらけごまに入ります。計算のエクセルシートも使いやすく準備されていて作業は楽だったと担当者談。このあたりの手続きは行政によってずいぶん違うようです。西東京でもNPOがタクシー券を扱えるようになるといいのですが。

 06 7・8月

知的障がい者の移動支援…事例検討会

宇都宮大学の高橋万由美先生と一緒に、知的障がい者の移動サービスの困難事例を検討しました。知的障がい者に移動サービスを提供する際には、「移動」やその「瞬間」だけに対応するだけでなく、利用者の今後について家族とよく話し合い、目標を定めて、その対応としてサービスを提供するという考えが必要たと学びました。各地で行なわれている移動サービスの研修でも、知的障がい者の支援方法を深める機会は、あまり多くありません。今回は、市内外、千葉、埼玉からも参加いただき、今後のこうした取組を考える機会ともなりました。

お待たせしました.練馬のタクシー券

練馬のタクシー券、運輸支局の許可証を手にして、区役所にいき手続きをはじめした。9月には利用開始予定です。練馬在住の利用会員の方には、決まり次第、お知らせします。 もうしばらくおまちください。
そういえば、練馬では、区の職員の方が、とてもわかりやすい、「練馬区おでかけハンドブック」をつくってくれました。電車にのる。バスにのる。タクシーを予約する。会員制移動サービス団体。リフト付福祉タクシー事業 を使う。それぞれのシーン別に簡潔にまとめてあります。この春、福祉タクシー券の手続きをする時に一緒にお渡ししていたようです。他の市・区の方で、そういうものをつくりたいと思う方いらしたら、ひらけごまにもありますので、お声かけてください。お手許に届くよう手配します。

交通計画は秋から

 06 6月

 

今年はこんなことやります...総会報告

昨年は移動サービスを法的に位置づける社会の流れが、ついに最終段階を迎え、具体的な手続きが進められた年でした。
ひらけごまでは、行政区ごとに、ひらかれる運営協議会に書類を提出して、最終的には、運輸支局の許可を得る手続きをすすめしまた。05年内に、西東京市・練馬区で手続きを完了。続いて今年度は、 あと4つの市、清瀬市・東村山市・武蔵野市・小平市はこの6月末に書類を提出。7月21日多摩地域合同運営協議会で審議にかかることが決まり、8月2日の北東ブロック幹事会で実際の審議、8月31日、運営協議会で最終決定となります。
こうした手続きはとても手間のかかることですが、これを機会に、NPOの移動サービス担当の窓口が行政にひらかれ、担当職員の方と直接話をする機会ができて、とてもよかったと感じています。加齢や障害のために移動が難しい市民を、どうサポートしていくのか各行政は考える時期にきて、世田谷区・杉並区など積極的に取り組む行政が都内に現れました。行政の施策がどのくらい充実しているか、そのエリアに、移動手段がどんな種類、どのくらいあるかにより、人々の外出の自由度は左右します。NPOだけでなく、タクシーや限定事業者(移動困難な方を限定的に対象とした福祉タクシー)も含めた、地域にある力を活かしてこれから増える移動困難な市民を支える政策をつくっていけるように、ひらけごまは一緒に考えていきたいと思います。

昨年のひらけごまの活動の中で大きかったのはもう一つ。研修についての動きでした。各団体の運転協力者は、二種免許(タクシーが運転できる)をもっているか、普通一種免許で一定程度の研修をうけていること、という条件がつけられたため、全国でたくさんの研修が開かれました。それらの研修に、ひらけごまスタッフがインストラクターとしてでかけることも多く、特に年度の後半はかなりの頻度になりました。こうした活動の中で、いろいろな地域の団体とであい、話をする機会ができて、その地域により、課題が実にさまざまであることを知りました。
では今年は研修、どうなるのでしょう。10月から改正道路運送法が施行されるにあたり、研修実施団体が認定されることになります。認定されるための要件は何かなど現時点ではまだ明らかではありません。自動車運転教習所などでも、この動きに注目しているとのこと。研修のタイプもいろいろでてくるのでしょう。地域で運転協力者がスムーズに活動をはじめられるように、ひらけごまでも、研修実施団体になることを検討しています。タクシーやバスなどの事業者にむけた研修はできないか?知的障害者の移動についての研修を組み立てようなど、西東京市の移動サービス連絡会と一緒に企画しています。

今年は、総会が終わってから、次にすることをのんびり考える暇もなく、次々といろいろなことがおこっている感じです。このまま、あっというまに1年が…?と心配になりますが、ひとつひとつ丁寧にすすめていきます。応援よろしくお願いいたします。

 06 5月

災害へのそなえどうしていますか?

西東京市ボランティア・市民活動センターが設けている「災害時のシステムづくり専門委員会」にひらけごまからスタッフを参加させています。大地震などの災害時に、移動困難な方たちをどのように支援できるのか。それが私たちの団体にとっての参加の理由です。
この5月20日この委員会が企画した講演会「あなたは生き残れますか?」では、NPOレスキューストックヤード代表理事の栗田暢之さんを名古屋からお呼びしてお話を伺いました。栗田さんは阪神・淡路大震災をはじめ、国内外の災害現場に駆けつけ支援をしてきました。活動の中で強く感じたのは、被災地でおこったことを伝えていく大切さ、という栗田さん。過去の失敗を2度と繰り返さないために、今までの活動を検証し、課題を整理し、多くの人に伝える、そのために仲間とNPOを設立しました。

大地震のときになくなった方の8割は家具の転倒や家屋の倒壊による圧死。ほとんどの方たちが15分以内に亡くなりました。防災訓練など地震がおこった後の訓練も、非常持ちだし袋の補充も大事だが、なにより大事なのは家具を固定することと家を丈夫にすることだと栗田さんはいいます。「すべては、生き延びてから」です。そのとおりですよね。
そして、77パーセントの方の人が倒壊した家屋の下から地域住民によって助け出されたそうです。「あそこの家には2階で寝たきりのおばあちゃんがいたはずだ」といったようなことが、今、近所の人間関係が希薄になっている中で、わかりにくくなっています。地元で永く暮らしてきた人が多いエリアはともかく、新しく越してきた住民や外国の人たちの多いエリアもあります。人と人がどう普段からつながっているかが、ポイントです。

講演会のあともう少ししっかり栗田さんの話をききたい人が、部屋を移して話を続けました。
そのときに、移動困難者の支援のことを質問しましたら、栗田さんのお答えは、やはり講演会でお聞きしたこととつながっていました。
過去の災害では、視覚障害者の夫婦が外の様子を確認できず、枕元に水が来るまで気づかなかった。老老介護の夫婦が、ひとりでは要介護者を連れ出せず逃げ後れた、などのケースがあったのだそうです。
栗田さんの災害時要支援者へのアドバイスは
身近な人たちで支援体制をつくる
" 家族・親戚・友人・知人など、最も身近な人たちで、いざという時の安否確認方法や避難方法について事前に決めておきましょう。
身の回りの安全性を高める
" 住まいの耐震化や家具止めなど、まずは日常の生活空間の安全性を高めましょう。
" 各自の症状にあわせて必要な備蓄品を備えておきましょう。
地域ぐるみでの取り組み
" 本人や身近な人だけでは十分な支援ができない場合は、隣近所や地域ぐるみでの支援が必要です。
" 自治体や町内会などの取り組みとして、日頃から災害時の対応について考えておくことが必要です。
視覚障害の人なら、「いつもの町なら歩けても、町の様子が一変したら、ひとりで移動は難しい。ここにいるからとにかく迎えにきてほしい」。車いすユーザーなら 「いろいろなものが落ちて散乱したら車いすでは外にいけなくなるのでとにかく連れ出してほしい」 。そんな時すぐに来てくれるのは誰か? 支援団体の人と一緒に一度、本気でイメージして対策を考えてみませんか。そして、みなさんがこのニュースを読んだらまずしてほしいこと。1日のうちで一番長い時間を過ごす寝室を安全な形に変えてくださいね。

ちなみに NPO法人レスキーストックヤードのホームページアドレスは以下のとおり。
詳しい活動をどうぞ読んでみてください。
http://rsy-nagoya.com/rsy/

 06 4月

東久留米移動連と合同研修

 06 3月

 

運輸支局手続きでバタバタ

 06 2月

運営協議会、市内団体、全部一斉ゴールイン

2月1日、3回目の西東京市運営協議会が開催されました。移動サービスの法的な位置づけを示すガイドラインが出てから、今年の3月で重点指導期間の2年間が過ぎます。西東京市では、都内多摩部でいち早く、セダン特区(移動サービスに普通車が使える)を申請。会の開催まで間があきましたが、ここにきて、市内で活動してきた移動サービス団体の全ての車両についてOKがでて、やっと一つのステップが終了しました。あとは運輸支局に正式な手続きを踏み、車につけるステッカーなどの準備をして4月を待ちます。西東京市では、移動困難者のための移動手段について、庁内の検討会や、来年策定の地域交通計画(現在市民調査の作業が行なわれているようです)で、よりよいシステムを探っていくことになっています。

ひとつ大きな区切りがついてホッとしているのですが、以前のニュースにも書きました通り、ひらけごまの場合、これで終わりではないのです。西東京市でOKがでたのは、利用者が、西東京市から車に乗る、あるいは西東京市で車を降りるケースだけです。ひらけごまは、設立当初より、広域展開をしてきました。今いる会員の利用実態だと、練馬区が単独で開催する運営協議会と、多摩地域運営協議会(東村山市・清瀬市・小平市・東久留米市・武蔵野市・三鷹市・府中市・調布市・狛江市が合同開催。実審議は北東ブロック幹事会に付託)という2つの運営協議会での協議が整わないと困るのです。

練馬には、すでに書類を提出して、1月24日に、運営協議会にむけて問題を整理する幹事会という会議にかかりました。練馬は、運賃の比較対象となるタクシー料金が、西東京市と違うため、すこし分かっていただくのに時間がかかりましたが、2月7日の幹事会で西東京市と同じ条件でokが出ました。23日の運営協議会で正式決定する予定です。

あとは多摩地域運営協議会ですが、ここは、2月21日の運営協議会で、ひらけごまのような広域展開する団体についての考え方を示されることになっています。これを待たないと、手続きをどう踏めばいいのかはっきりしないのです。すでに、窓口になっている武蔵野市高齢福祉課には協議にかけていただきたいと意思表示をしているのですが、状況が整わないということなので、4月過ぎてもしかたがありません。

全国でいえば、運営協議会の設置がずいぶん遅れた所も多く、3月末までで全て協議が整うとはとても思えないので、何らかの対応が近々でるのではないかといわれています。
セダン特区という形で、あちこちの自治体がトライした結果をみて、これは全国どこでもやっていいことにしようという結論がでたのですが、それとともに、もうひとつ大きな結論がでました。この運営協議会をめぐる2年間の動きは、実は1枚の通達ですすんでいました。通達というのは、法律の解釈文のようなもので、ある日撤回される可能性もある不安定なものです。そこで、正式に法律を改正しようということになり、2月に閣議決定されました。施行は10月の予定。その時には、NPOの手続きは、許可からもうすこし簡単な登録になるそうです。細かいことはこれから決まるようですから、不具合が起こらないように、パブリックコメント(規制の制定又は改廃等に係る意見提出手続)などで意見をのべていく必要があります。

 

 06 1月

NPO企画提案事業、西東京市移動サービス連絡会「合同研修」終了

 05 12月

 

神奈川研修見学

 05 11月

運転協力者合同研修、NPO企画提案事業で予算をゲット!

 05 10月

西東京市有償ボランティア輸送運営協議会、開催

平成16年3月に、国土交通省よりNPOの移動サービスを法的に位置づける手続きの仕方が示されてから、ずいぶん時間がかかりましたが、やっと西東京市で手続きが始まりました.10月18日、開かれた運営協議会には、ひらけごまを含む3つのNPOと2つの社会福祉法人が、分厚い申請書類を整え、審査に臨みました.委員長の首都大学東京・秋山哲男先生、副委員長の交通エコロジー・モビリティ財団の沢田大輔氏を始め、利用者代表、市内タクシー事業者と労組の代表、関東運輸局・東京運輸支局の方、西東京市NPO法人連絡会より推薦されたNPO法人の代表、社協職員、来年策定される交通基本計画に係わる各課の課長が委員です.
開会に伴う手続き、協議会開催の必要性を確認したあと、各団体が、どのようなニーズに応えて運行していくのか、安全性、利用者の利便はどのように確保しているのかを熱心に説明しました.
参加したタクシーの委員の方は、移動困難者の外出を支える担い手としてのこれまでの実績を示しながら、タクシーはこれからもそうしたニードに応えたいという意志を表明しました.隣接する練馬区で先行する運営協議会との整合性や、タクシーでは届出の必要な「のりあい料金」に関して意見が出たあたりで、時間切れ.申請5団体の審査も結果は出さず、次回の会議で、タクシーの委員の方が確認したい項目を市で検討し、それについて話し合うところから始めることとし、閉会しました.次回は、12月9日9時30分〜11時30分、場所は追って決まります.

 05 8月

 

学習会「知ろう、学ぼう!西東京市の地域交通」

西東京市移動サービス連絡会では、8月23日、「知ろう、学ぼう!西東京市の地域交通」というイベントを開催しました.バス・電車・はなバス(コミュニティバス)・タクシー・NPOの移動サービスいろいろな移動手段がありながら、まだ、でかけたい時に出かけられない方がいます.それはどんな方々なのか?何が課題なのか?連絡会に所属する移動サービスを行なっている10団体とタクシー事業者のサービスを紹介し、さらによい地域交通をつくるために知恵を絞ろうという内容でした.
夜の開催でしたが、西東京市の関係各課の職員や、介護保険のケアマネジャーなど約50人が集まり、このことについての関心の高さを感じました.以前、このニュースでもとりあげた、三幸自動車鰍フ町田栄一郎さん(差し出しシートを装備した車両を配備、2級ヘルパー資格の運転手さんで対応)、つくば観光交通の小林信勝さん(介護保険対応.市内500円ワンコインも可.タクシー事業者でありながら80条許可での運行など新しい取組で注目を集める)、進行役に東京交通新聞の武本英之さんという豪華な顔ぶれで、打合せも含め、(打ち上げも含め)いろいろなお話しができました.それぞれの団体ができることをやっているだけでは、応えきれないニードが出てしまうというこの現状を、ネットワークして、行政の方ともお話しして解決していきたい、この町ならそれができるかもと期待が膨らんだ夜でした.

サンフランシスコ視察

ひらけごまの代表理事が、首都大学東京の秋山哲男先生の企画で、移動困難者のための交通の先進地、サンフランシスコを訪れました.参加メンバーは、神奈川県リビリテーションセンターの藤井直人先生、各地のNPO移動サービスメンバー、行政マン、コンサルタント会社のスタッフなど15人.目からウロコを落としてかえってきました.
サンフランシスコでは、鉄道・バス・トローリーバス・タクシー・有名な路面電車・フェリーまで(!)すべての公共交通機関に車いすで乗れるような対策が徹底して進められているのです.公共交通機関は、路線、運行ルートの1.2q以内に居住する移動困難者のために、移動サービスを提供する義務をおっています.町の小さなレストランでも、入り口や、トイレが車いす対応になっていないと営業許可がおりません.北海道で活躍する車いすユーザーの竹田さんが電動車いすで視察に参加していたのですが、竹田さんと一緒に視察先に移動する、ふらりとご飯を食べるといったことに特別な段取りがほとんどいらない.停留所で待っていれば、ニールダウン機能(歩道との段差を少なくするために歩道の方に車体が傾く)+リフト付きのトロリーバスがきて、運転手が、あわてず騒がず、さっさと乗せる.乗客も慣れたもので、運転手が一言声をかけると車いすユーザー用のスペースを空ける.視察が終わり食事にいき、店から電話すれば車いす対応のタクシーも10分〜30分くらいでやってきました.あとで、そうした電話を受け付ける受付コールセンターを見に行くと、バスや電車が動いている間中対応できる体制で、何人ものスタッフがインカムをつけて待機していました.

なぜ、こうしたことが実現したのか.
御存知の通り、全ての人が平等に同じスタートラインにたてるようにするというのがアメリカの考え方です.アメリカには、1964年につくられた、黒人・女性・民族・人種・宗教・信条上のマイノリティに対する差別を禁じる公民権法がありますが、その障害者版といえる「障害をもつアメリカ国民法(ADA)」が1990年に成立し、雇用、住宅、交通情報、就労などについて障害者の生活に係わる差別を禁じました.違反者への罰則規定もあります.最終的にこれに依拠して現在の交通システムはつくられていますが、これに先立つ交通関係の法律で期限を区切って目標を設定しており、計画立案、計画実施、運行評価などを含むマニュアルを作成.予算は道路局のものを高齢・障害者対策に振り分けました.

この成果を日本で活かすには
一方、日本では、1970年代に移動サービスが障害者運動から生まれ、様々な団体が担い手として試行錯誤を繰り返しながら広がってきました.そうしたニードを、やっと行政が認めて、ようやく各地で運営協議会が開かれようとしているのです.
また交通バリアフリー法で、鉄道・バスは環境が整備されつつありますが、タクシーや移動サービスについては、今年度の見直し時に考えることになっています.線路や固定ルートの整備がすすんでも、自宅のドアの前から、行き先のドアまで(ドアツードア)の必要性は消えません.これからはそのニードに、行政とNPOや事業者がどう応えていくか一生懸命考えていくことになります.
日本はちょうど曲がり角にかかっています.
そこで、サンフランシスコの視察から参考になると思われる点をいくつか挙げたいと思います.

・ サービス向上のための利用者代表の委員会、及び利用者代表と事業所を含めた委員会の設置.
・ サービス向上のため、利用者がクレームを上げやすくし、第三者機関がうけとめ、問題解決につなげる.
・ 利用者への冊子、ホームページなどでの情報提供.「どんなサービスがあるのか」「利用申込方法」「移動困難者とはだれか、あなたは当てはまるのか(認定)」「運転スタッフのやるべきこと、利用者がやるべきこと(責任)」「介助などに関するルール」
・ 日本もそうですが、利用者使う車いすは本当に様々です.どんな車いすでも、誰もが、簡単にすばやく固定できるように、利用者が自分の車いすにあらかじめつけておく布製ループベルトを普及させること.


10月21・22日に日本財団ビルで行なわれた「福祉交通サービスの新しい時代を築くセミナー」で、こうしたことについて発表の機会をいただきました.視察の企画をされた首都大学東京の秋山先生は、「そろそろ、サンフランシスコの最終レポートつくるぞ」「1〜2月世田谷あたりで、報告会をするぞ」とおっしゃっています.興味のあるかたには、そんな機会に詳しい内容を伝えることもできそうです.デジカメでいっぱい画像も撮ってきました.帰ってきて人にみせると、「固定金具とか、車両だとか、説明された時のホワイトボードをメモがわりに写していたりとかで、これは移動サービスおたくの写真集だ」といわれます.おもしろいと思うんですが….

 

 05 6月

大阪・枚方見学

.総会がおわりました.
昨年は、移送サービスの法的位置づけをめぐり、全国の移送サービス関係者が情報交換を活発に行なった年でしたそうした時代の流れの中で、ひらけごまの活動も、広がりました.さまざまな情報を取り込みながら、西東京市移動サービス連絡会のメンバーとして、市に働きかけて、東京都市部ではいち早く、セダン特区を含む運営協議会の開催にこぎ着けました.新年度、7月からいよいよ運営協議会が開催され、いままで活動してきたNPO団体の活動が正式に認められることになります.これらの手続きに伴う話合いの中で、さらにNPOの活動を行かして、地域でなにができるのかを具体的に提案していくことがテーマとなります.先進地域の視察を含め、さらにアンテナを高くして活動していきます.

また、西東京市内に限定せず、広域で活動するひらけごまとしては、利用会員の居住する自治体の運営協議会に申請が必要となりますが、開催予定の定まらない地域もあり、引き続き働きかけを行なっていきます.

【独自事業】…西東京市での稼働率は前年比100%.周辺市では広報活動を積極的に行なってこなかったため、稼働率が下がりました./三宅島ふれあい集会に今年も参加.他、市内で行なわれたチャリティーコンサートにも協賛広告を出しました.

【西東京市受託事業(けやき号)】…利用者、お一人につき、年に3往復、いままで時間外とされて実施できなかった、早朝6時からと、夜10時までの運行が始まりました.そのための運行管理の仕組みを整え、実施しました.

【講師派遣・研修事業】…国土交通省のガイドラインにもりこまれた、一種免許の運転協力者がうけるべき、講習のモデルづくりに参加し、同様の運転協力者研修に講師を派遣しました.また、新規に事業をたち上げるNPO、「おでかけサービス杉並」(東京都・杉並区)の立ち上げ研修も担当しました.

【その他】
・西東京市バリアフリーマップづくりに積極的に参加し、冊子は4月完成、配布されました.
・東村山「介護ナビ」作成委員会に参加し、介護ナビは、4月完成.市民が自ら調査して作った画期的な冊子として新聞、TV、ラジオで報道されて、好評販売中.
・西東京市NPO法人連絡会に参加し、2月田無アスタビル内センターコートで「NPO見本市」を開催.企画〜プレゼン〜実行委員会形成〜実施まで事務局として活動.鞄本ウィールチェアの車いす展示、西東京市ひやりはっとマップ作成.JAFの安全運転教室などを行ないました.
 
「結女」さんより、再びの寄付.ありがとうございました.

 04 8月

けやき号、1号、新車になりました.

 

 04 7月

 

市も市民・NPOも.同じテーブルで考えよう.

市長への提案につづいて、7月1日、東京都立大の秋山哲男先生を招いて、市職員、社会福祉協議会、NPO・市民が同じ席について、学習会をひらきました(社会福祉協議会+西東京市移動サービス連絡会主宰).秋山哲男先生は、世界の事例をひいて、日本が、この分野で非常に整備が遅れていることを指摘し、そこをどうすすめるかについて次のように話されました.
「まず、高齢・障害者に生活のために必要な移動を行政がどこまで保障するか決める.それをやりきるには大きな費用が必要で、すぐに実現するのはとても無理だろうから、ゴールをそこに定めて、段階的に具体的な計画をたてていきましょう」
西東京市では、交通基本計画を17年度に策定する予定です.そこには障害福祉課も参加するとのことです.団塊の世代が高齢化する時期までもうすこし、先を見越した視点での話合いを期待します.

秋山先生の資料の中に、アメリカの「パラトランジット(リフト付バンによる呼び出し応答式のサービス)についての6つの基準」というのがあり、基本的な考え方として共感したので、転載します.

1.障害者も一般のバスと同じサービスを受けられる
2.障害者が一般と同じ日、時間にサービスを受けられる
3.乗合バスと同じ料金
4.移動の目的や優先順位の制限をもうけることを禁じる
5.待ち時間は理にかなった時間の範囲
6.ウェイティングリストの使用を禁止し充分なパラトランジットの容量をもつこと.

それぞれのNPOも、こうした考え方にそって、今できることは何か.また移動サービスのNPOのネットワークでできることはなにか、具体的な現場からの提案をしなければならないと感じました.

ガイドラインのホットラインに参加.

 04 6月

市長さんに提案!移動は生活のカナメ!

病院で診察をうける.おいしい店で食事.ご先祖さまのお墓にご挨拶.暮しの中で、行かなければならない所、行ってみたい所いろいろあります.しかし、車いすを使うようになったり、少ししか歩けなくなったりしたときに、困ってしまう.「じゃ、そこまでいくのどうするの?」.
ごく普通の生活をするのに、欠かせない移動.あちこちでバリアフリーがすすんでも、やはり、ドアツードアの移動サービスは必要です.住むまちによって、移動についての施策や、その施策の対象からはみ出てしまうケースを受け止めるNPOの有無、タクシーの福祉的対応の進み方など、さまざまですから、そのまちごとに、これから移動についてどうするのか考えなければなりません.

西東京市内で移動サービスをしているNPOと社会福祉協議会は、6月22日、市長に提案書を手渡しにいきました.内容は簡単にまとめると次の4点です.


@ 移動困難者の移動の自由を保障する条例や法律が必要.
A 移動困難者の実態を把握して、移動サービス・タクシー・バス・はなバスなど、移動困難者が移動する自由を支える新しい交通のあり方を市民とともに考えてほしい.
B 3月に通知された移動サービスに関する法的手続き(道路運送法80条・ガイドライン)のすすめ方について.
C セダン型の車を使った移動サービスを合法化するため構造改革特区申請が必要.(市内には、セダン型車両で人工透析患者の通院をNPOが支えている現状があります)


市は移動が市民の生活にとって大事な鍵をにぎっていることを感じています.実際、市民の移動についての関心は高く、昨年は議会で何度も質疑・答弁が行なわれ、16年度、福祉部職員による庁内検討会が発足しています.今回の提案、BCの法的手続きや特区について、「これまで市民のニードを支えて頑張ってきたNPOの活動が違法状態にならないよう対応をすすめていきたい」と市が積極的な姿勢を見せたこと.このことは、当たり前に聞こえますが、都内ほとんどの自治体のつれない反応と比べ、大きな差があります.
こうした市・市民の意識の高まりと、全国規模で進んでいる法的整備の動きがピタリとかさなり、いろいろなことが組み立てられる絶好の機会となっています.

 

 04 4月・5月

昨年度のふりかえりと16年度の活動

今年も総会を終了しました. 昨年度は、移動サービス全体が揺れ動く中、情報のアンテナをはっていた1年でした.共通の課題をめぐり、市内や全国レベルでのネットワークが増えました.ひとつの団体の活動から、市や都、国での移動サービスのあり方の視点を獲得したことは、大きな成果です.

独自事業の運行実績は、運行時間で前年比108%でした.
残念な結果となったのは、板橋の活動です.14年度の実験の後、車両を板橋地域内に常駐させ運行開始.しかし、板橋コーディネーターの状況の変化、板橋エリアでの他団体の移送サービス機能の充実、運行スタッフの状況の変化などにより9月で活動中止せざるをえませんでした.

西東京市ハンディキャブ運行事業(けやき号)の委託は、実績を認められ、16年度、早朝、夜間の時間外運行についても受託したことは、ニュースで以前お知らせしたとおりです.
事務局レベルでは、保険の切り換え、消費税対応.利用者アンケートを行ない、課題の洗い出しをしました.

そして今年の活動としては、やはり、法的手続きをめぐる活動が重要です.市のシステムがかわる中で、ひらけごまがどういう役割を担っていくのか.大きな変わり目となることが予想されます.
また、さまざまな活動に参加することで、たくさんの人とつながり、新たな視点を獲得していきます

・ 地域福祉普及推進会議(バリアフリーマップづくり)
・ 西東京市移動サービス連絡会(市内移動サービスパンフレットの改訂版づくり、合同研修vol.2)
・ 社協の移動サービスあり方検討会(9月にむけて、いよいよまとめの段階)
・ 西東京市NPO法人連絡会、(「(仮称)NPO見本市」や、NPO合同拠点についてのアンケートを企画中.)
・ 市民がつくる介護ナビ作成委員会

とはいえ、基本はやはり、ひとつひとつの移送の申込にきちんと対応することです.ひらけごまを使ってよかったと言っていただけるよう、スタッフの研修・システムの整備を行なっていきます.引き続き皆様のご支援をよろしくお願いいたします.

 

けやき号、時間外運行開始

活動に関する保険を切り換え

 

 04 3月

 

移送サービス、法律に位置づけ

移送サービスは1970年代に始まってから、全国にたくさんの団体が生れていますが、じつはまだ、きちんと法律に位置づけられていませんでした.昨年、「構造改革特別区域事業(通称、特区)」での実験がはじまり、その結果、全国での実施が決まりました.そして、今年3月16日、NPO等によるボランティア移送が、道路運送法80条で許可されることになりました.移送サービス団体は、この通達がでたらすぐに手続きで忙しくなるぞと思っていたのですが、そう簡単にはすすまないようです.

大きなポイントは、都道府県、または市区町村で、「運営協議会」をつくり、その地域には、「たくさんの移動困難者がいるためにNPO等の移送サービスが必要である」ことの確認が必要になったのです.それを経て、はじめてそれぞれの団体の許可申請手続きが可能となります.「運営協議会」をどのようにつくってすすめるのか.神奈川の団体では県に「運営協議会」設置を申しいれましたが、許可申請手続きにたどり着くまでに1年くらいはかかるとみる人もいます.

この通達がでるにあたり論議をよんでいたのは、ひとつには、移送サービスに使用できる車両のタイプです.今回は、リフト車や差し出しシートなど特別の装備のある車両で、と限定されています.しかし、いわゆるセダン型=特別の装備のない普通の車、を使用する多数の移送サービス団体が、すでにたくさんの移動困難者をささえている実態があるため、特区を実施した地区が引き続き、セダン型車両での実験に入り、問題を整理することになりました.
ふたつ目は、運転スタッフの資格です.タクシーの運転手さんがもつ二種免許の取得は義務づけられませんでしたが、きちんとした研修を受けなければなりません.今までも各団体で、またはネットワーク団体でカリキュラムをつくり研修を行なってきましたが、あらためて国土交通省は16年度の予算でこの研修体系のモデルづくりをエコモビリティー財団に委託しました.
3つめの問題は、任意団体(法人格のない団体)の活動の扱いです.今回は、認められませんでしたが、果たして活動を継続していけるのか.そうした団体をなんとか活かしていこうとする地域と、切り捨てようとする地域とで、対応に差がでるのかもしれません.
今後、さまざまな動きがでてくると思いますので、またお知らせできればと思っています.ひらけごまとしても、さまざまな地域の移送サービス団体と話合い、移動困難者が自由に外出のできる社会の実現にむけて一番良い方向を、行政に提案していきます.

これからの交通はどんな風に?

それにしても、車いすユーザーに対応した交通手段が急速に増えてきましたね.
2000年に制定された交通バリアフリー法.これにより、電車の駅のエレベーター、エスカレーター設置が急速にすすみました.多摩モノレールでは、先頭車両と、最後尾車両の停止位置に車いす用のスロープがあらかじめ設置してあり、いちいち渡し板をもって駅員さんが走ってくることもありません.バス会社のルートバスでも、市のコミュニティバスでも、全車両ではありませんが、車いす対応型が走っています.
2005年にこの交通バリアフリー法を見直す時、タクシーとNPO型移送サービスについても、検討されることになっています.ロンドンのタクシーのほとんどは、車いすユーザーから一般乗客まで幅広く対応できるスロープ付きタクシーだそうですが、きっと日本のタクシーも車の形がかわっていくことでしょう.

「結女」さん、30万の寄付ありがとうございました!

 

 04 2月

NPO講演会・「自治」の試行錯誤〜NPOと行政の協働から〜

 04 1月

NPOメンバーズカードで応援してください!

ひらけごまが活動を続け、発展させるには継続的に資金が必要で、これにはいつも頭を悩ますところです.もともと移送サービスは費用のかかる事業です.公的補助金なく、これ1本を事業として活動をつづけていくことはむずかしいともいわれています.この課題の解決のために、なにか新しい財源をと探していた時に、このNPOメンバーズズカードというNPO支援ツールにであいました.これで全面的な資金確保ができるものではありませんが、こうしたさまざまな企画や事業を組み合わせていく形が安定した活動を支えるものと考えています.

このNPOメンバーズカードとは、トヨタファイナンスとNPO推進ネットが提携して、つくったシステムです.VISA TS3が加盟店です.朝日新聞等にも紹介記事が掲載されました.支援者がご負担なく、NPOを支援できるなかなかのシステムということで、理事会でも、すぐ採用を決めております.ぜひとも、今回のアイディアにご賛同いただき、手続きをして、移動サポートひらけごまの活動を応援してください.

こんな形で、ひらけごまが活動資金をうけとれます

@ 申し込んでいただくだけで
カードを申し込んでいただくと、800円がNPOに渡ります.カードというとカード手数料が1200円程度つくものですが、初年度0円、その後も500円と比較的安く設定されています.
A お買物に使うだけで
このカードを普通に買物に使っていただくと、その利用額の0.4%がNPOに渡ります.お買物の時に、その分を上乗せして支払っていただくわけではなく、負担はゼロです.
B 使ってたまったポイントで
利用額に応じてたまったポイントの還元メニューにNPO支援をお選びいただくと、ポイントに応じてNPOに資金が渡ります.「モノはいらない、それよりひらけごまを応援してやろう」いう方、ぜひ、お願いします.

この他、カード自体にもいろいろなサービスがあます.

 

メールまたは、事務局にご連絡をいだだければ、詳細のパンフレットを郵送させていただきます.

メールボタン hirake@kasi.co.jp

レベルアップ研修を市内ネットワークで開催

 03 12月

 

ひらけごま利用会員アンケート実施

 03 11月

三宅島島民ふれあい集会の送迎に参加

早稲田商店会長、安井氏潤一郎氏の話をききました.

 03 10月

インストラクター養成講座を受講

千代田区+NPO法人ウィメンズ・ワークスのセミナーに講師派遣

 03 7月・8月

みなとNPO見学

 03 6月

バリアフリーマップ作成に参加

 03 5月


昨年度できたことと:今年の活動

5月の終わり、総会を行なって、課題の整理と新たな目標について話合いました.
昨年の大きなことといえば、西東京市ハンディキャブ運行事業(けやき号)を受託したことです.これにより、事務所を5日あけられる体制がつくれました.この事業については一人の運転スタッフに1日1台の車をまかせるやり方を「ひらけごま」としてはじめて採用.けやき号2台を含めると全部で5台の車を調子よく走らせ、利用する方に満足していただくことに気を配った1年でした.
業務で、行政とのかかわりができたことで、行政システムではできない部分を、NPOがになっていくのだというミッションが再確認できました.(これまで、ひらけごまは、公的な補助金を受けていないので、ほとんど行政との接点がなかったと改めて気づきました.)また、市民参加条例制定後、はじめての市の計画策定の時期とかさなったこともあり、まちづくりの計画の段階で、活動する団体からの意見をのべる機会にも恵まれました.

そうした中で、徐々に市民への認知度があがり、行政のサービスが使えない時に、ひらけごまの独自事業を利用する方もありましたが、最終的には、昨年度比93%にとどまりました.業務量が増加した中で、独自事業を点検し、対策をたてる体制がきちんととれていなかったと、反省しています.
展開エリアについては、板橋の実験を行ない2003年の活動開始につなげました.すでに展開している地域では、繰り返し利用してくださる会員の方も増えてきましたが、今後、さらなる活動が必要です.

2003年は、市内でできたNPOのネットワークを活用しながら、行政に提案する活動に力を入れていきたいと思います.市の受託事業については今年度も受託しましたが、今後も継続するという保障のあるものではないので、これに依存せず、継続して活動をすすめられる体制を常に考えていきます.構造改革特区の「NPOの有償運行事業」の実施や、介護保険での移動サービスの位置づけなど、社会の状況が、刻々と変わっていますので、アンテナを高くして、がんばっていきます. どうぞ、引き続き、皆さまのご支援をよろしくお願いいたします.

西東京市内の移動サービスの総合案内パンフレットできました.

 03 2月

大きく変わる 移送サービスをめぐる状況


【道路運送法80条での位置づけ】
 新聞等で御存知の方もおいでとおもいますが、現在、道路交通法における移送サービスの位置づけについて、動きがあります.14年末、衆議院でも3回ほど質問がでて、国土交通省や小泉首相が答弁にたちました.現在、車いすユーザーの移動をささえているのは、たくさんのNPOの活動と、福祉タクシーです.高齢化社会が進む中で、車いすユーザーは増え、その移動の権利を保証するために、NPOの移送団体の存在は欠く事のできないものです.(現在、NPO車両…3500台、福祉タクシー2350台)しかし、これまで法的には位置づけがあいまいだったので、地方では、タクシー業界との棲み分けがうまくいかずトラブルなどもおこっていました.

 まず今回、様々な方面での規制緩和のために、構造改革特別区域(以下特区と略)というものが実施されます.そのひとつとして、東京の世田谷区、岡山や熊本から「NPOによるボランティア輸送についての有償運行可能化事業」という案があがっており、道路運送法80条の規制緩和が具体的に検討されることになりました.今回の案のもと、4月に、実際に特区事業に取り組む地域の申請をうけ、3ヶ月の試行ののち、基準内容(ガイドライン)を再検討して、この規制緩和を全国で実施する予定です.

 しかし、今回の基準内容には、2つの問題があります.ひとつは、特定非営利活動法人である事が条件のひとつなのですが、都内の移送サービス団体の中には、法人格を持たずに、きちんと活動実績をのこしてきた団体がたくさんあります.その利用者の方たちはどうなるのかということ.

 もう一つの問題点は、使用する車両が、車いすのためのリフト、スロープ、または、車の乗降を簡単にするための回転シート、リフトアップシートが装備された車と限定されていることです.このため、人工透析をうける方(週に2〜3回の通院)や、知的障害児の通学など、昇降時の介助や、乗車中の見守りがあれば普通車で移動可能な方たちをマイカーボランティアで支えてきた団体は該当しません.現在、こうした問題が解決されるよう、さまざまな働きかけが続いています.

【介護保険・支援費制度を含む移送サービスの位置づけ】
 このようにして規制緩和される基準内容ですが、実は、ここが、最終地点ではないようです.都内の移送サービス団体ネットワークである東京ハンディキャブ連絡会を窓口にした交渉では、国土交通省の「移送サービスは運輸事業ではないので、いずれは新しい法律か法律の修正をおこなってきちんと位置づけるのが望ましい.今回は現行の道路運送法の中に位置付けることでがんばっているので理解してほしい」という発言がありました.

 実際、1月末に国土交通省から移送サービス団体に送られてきたアンケートは、移送サービス中の介護について詳しくききとるものでした.今回行われた介護保険の見直しでも、(4月からはじまる支援費制度の中でも)、移送サービスだけを専門にした事業者は認められておらず、移送のサービス提供事業者をふやせるような形にはなっていません.介護保険の対象となるのは、通院・通所などの「必要な外出」のみで、文化的な利用は対象外.乗り降りの介助が対象で、乗車中は保険の対象外となります.今回の見直しで、乗り降りの介助を頼むと利用者は200円負担(事業者は、2000円受け取る).今までの半分程度の設定になったため、先行してはじめた福祉タクシーは、サービスを継続していくために、車が走っている間の運賃分を別にいただく形となるようです.

  先の国土交通省の発言では、そのあたりの整理もふくめた最終的な形が模索されているように思います.
なんにせよ、安心して利用できる質の高いサービスが、必要な方全てにゆきわたるような仕組みが望まれています.しばらく、移送サービスをとりまく状況からは目が離せません.

「運行中の安全対策とコーディネーターの役割」について講師派遣しました.

 

 03 1月

近畿ワーカーズ・コレクティブ連絡会の方が話をききに上京.

コミュニティスクールまちデザインの企画、「NPOによるまちづくりの事例発表」によばれました.

 02 11月

「総合計画」の策定に伴う企業団体等のヒアリング、「地域情報情報化基本計画」に係わる事業者ヒアリング

 02 10月

DPI世界大会の参加者を送迎

 02 9月

試乗会開催!海外の最新電動車椅子!

 02 8月

「ボランティアグループ・ともにいきる」の方々とおあいしました.

 02 7月

やってくる超高齢化社会に「自由に移動する権利」をどう実現する?.

7月7日(日)に東京ハンディキャブ連絡会の総会があり、その開催前に、交通エコロジー・モビリティ財団の沢田大輔氏氏による時事講演会がありました.アメリカ・ワシントン州ピアース郡タコマ市(人口19.3万人)のピアーストランジットの事例でしたが、行政の委託事業をうけた「ひらけごま」にとってなかなか興味深いものでしたので許可を得て内容の一部を掲載します.

ピアーズでは利用申請した歩行困難者12,000人が、医師の認定をうけて移送サービスを使います.ADA(障害をもつアメリカ人法)制定以後10年間、データを積み、分析することにより、効率化・コストダウンを図るためにどうすればいいか、具体的な戦略をもって取り組んでいます。

@ 視点を変えたサービスの創出でコストダウン
当初、リフト付車両のみを使用して、個々のニードに応じていましたが、データを分析してみると、同じ時間帯に、行き先の集中するニードがあることがわかりました.そこで、これらのうち車椅子を使わない歩行困難者のケースを、普通車での乗り合わせに切り換えたのです.これにより、1運行あたり23.49ドルを1.46ドルまでコストダウンできました.

A 効率良く、上質のサービスを実施する団体への委託
ピアーズでは事業の7割近くをレイドロウ社という団体が委託をうけているのですが、「ひらけごま」と同じように、自分たちの強みをアピールし、企画を提出して選ばれています.(プロポーザル方式による選考)
ここが、自分の団体(会社)で移送し、さらに、複数のサービス団体・会社につなげてサービスを実施しています.米国では、利用者と複数のサービス提供団体の仲介事業者が存在する場合があります.利用申し込みのコーディネート、クレーム対応、集計から料金徴収を受け持ちます.利用者にとっては、スケジュールの空きを求めていくつもの団体に電話する必要がなくなり、支払も一括でラクです.サービス提供団体にとっても、会計・受付・配車業務の簡素化、受付センターが不要になる、といったメリットがあります.さらにクレーム対応を第三者が行なうことで、改善点の指摘やサービスの質の向上がはかられます.レイドロウ社もこの仲介システムに近い役割を持っていると考えられます。

日本でも、鎌倉市で、タクシーや、NPOの移送サービスをトータルにコーディネートする仕組みが試行されはじめました.あちこちで走り始めた、コミュニティバスのルートの工夫で対応できるケースもあるかもしれません.
超高齢化社会を迎え、今後20年ほどの間、移送のニードは高まっていきます.各自治体は、限りある財源の中で、多くの人に提供できるシステムを用意しなければなりません.それについては、低コストで質の良いサービスが実施できる方法を一生懸命考えなければならない時期にきていると思います.

7月から、「地域福祉計画検討委員会」「市民との協働推進懇談会」西東京市の会議に参加し始めました.

 02 4月

西東京市での ハンディキャブ「けやき号」運行事業の受託が決定!

西東京市のコミュニティ新聞「東興通信」に記事が掲載されました.

 02 3月

練馬、タクシー券の登録できず

移送サービス協議会にて、「コーディネーターの役割について考える分科会」パネリストとして参加.

 02 2月

移送団体の相互利用シムテムを考えるプロジェクト終了.

 02 1月

1月19日西東京NPOフォーラム開催

 01 12月

東京ハンディキャブ連絡会「区市町村対象の移送サービス説明会準備プロジェクト」に参加

東村山地域協議会主催【異業種交流会・「たとえばこんな組み合わせでできることを」みつけよう】

 01 11月

福岡ワーカーズ・コレクティブ連合会の方たちが見学に.

西東京NPO連絡会と行政で共催の企画!「行政とNPOのパートナーシップ」(NPOサポートセンター理事長山岸秀夫氏講演会

 01 10月

福祉機器展にいってきました

西東京市スポーツフェスタ.障害者水泳の送迎

自立センター・パルさんのよびかけで 移送団体の相互利用シムテムを考えるプロジェクトスタート

車いすミニマラソン(東村山中央公園)参加.錦糸町の「さいとう工房」さんが、もってきてくれた車いすが好評


いきいきフェスタで車のデモンストレーション.残念雨でした.

 01 9月

シンポジウム「ホームヘルパーとハンディキャブの連携」に参加

 01 8月

西東京NPO連絡会発足.

東京ワーカーズ・コレクティブ協同組合の機関紙「せれくと」に特集記事

 01 7月

法政大学コミュニティカレッジにて事例発表

西東京FM「西東京カフェテラス」に出演

アウトドア用車いすランディーズにであう


ひとりひとりに合った車いすを販売する斉藤工房(錦糸町)見学

東村山市助役と懇談会